オートフォーカスの調整原理は、M12マウント駆動部をPCから制御することで調整しています。 M12マウント駆動部が1.5mm程度前後に動くのでM12マウントレンズのバックフォーカスを調整することができます。 M12マウント駆動部の1.5mmを1000ピッチで調整ができます。 機能としては「手動フォーカス」と「ワンプッシュフォーカス」の2つがあります。

手動フォーカス

PCからフォーカスパラメータを1000ピッチで調整する事でフォーカスを合わせることができます。例えば、複数種類の高さの異なるワークを上から撮影するとき予めワークの高さが判明していれば、段取替えのタイミングでフォーカスパラメータをカメラに指定する事で異なる高さのワークもピントがあった状態で撮影できます。

ワンプッシュフォーカス

指定のエリアまたは画面全体に対して、PCからのコマンド制御タイミングによって、自動でフォーカスを合わせます。自動でフォーカスを合わせる原理は、「撮影した画像をPCに1枚送信しPC側で画像処理（微分処理）をしてエッジ検出し、微分係数が大きくない（＝ぼけている）場合は修正したフォーカスパラメータをカメラにフィードバックする」という事を、 繰り返すことで調整します。ワンプッシュフォーカスにかかる時間は約１秒から３秒以内です。フォーカス調整の原理上撮影対象物は静止している必要があります。ワンプッシュフォーカスのエリアに異なる作動距離のものが映り込んでいるとうまく調整できません。