※画面を横にするとパソコン版のレイアウトでご覧いただけます。
 正しく表示されていない場合は横向きでご覧ください。

量子由来の真性乱数生成チップ

シリーズ名

Quantis-QRNG-Chip

システムに真の乱数を提供します


■アプリケーション
・自動車(V2X, CAN, Infotainment)
・スマートネットワーク(IoTデバイス、監視カメラなど)
・コンピュータデバイス
 (スマートフォン、タブレット、ノートPCなど)
・高度暗号通信
 (金融システム、ブロックチェーン、POSターミナルなど)
・AI(マシン/ディープラーニングなど)
・科学向けモデリングやシミュレーションなど
・ギャンブル&ゲーム、その検証装置など
point
  • 完全な真性乱数を高速生成
  • 小型・軽量でシンプルな実装
  • ライブ動作ステータス確認
  • NIST 800-90A/B/C に準拠
  • 自動車向け信頼性試験AEC-Q100に合格

現在、また将来においても、通信の安全性の確保は引き続き重要な課題です。単純に桁数を増やした暗号通信は将来的には無意味となるかもしれません。今後、動的な暗号生成も重要な要素になり、また将来的なアルゴリズムの変更にも備える必要があります。QRNGチップは量子物理由来の真の乱数ビットを出力するチップです。

最近のCPUやSoCは乱数生成のユニットを持っています。果たして、その乱数の確実性を担保することはできるでしょうか。乱数の確実性を評価することは簡単ではありません。乱数に乱数を掛けても結果は単に乱数です。QRNG Chipを搭載し、異なる要素を元にした乱数を利用することで、より「確実な乱数」を担保することができます。

仕組み

QRNGチップ内部では光源としてのLEDと、光検知器としてのCMOSセンサーが搭載されています。量子的なノイズによってLEDから放射された光子はCMOSセンサーで捉えられます。こうして取得されたビットデータは量子エントロピーとして使用されます。これは純粋に量子由来のビットデータです。得られた量子エントロピーは、NIST 800-90A/B/Cに則した乱数ビット生成のアルゴリズムを通して、真の乱数として出力されます。

ライブステータス確認

物理的なプロセスにおいて万一誤動作が検知された場合、QRNGチップはすぐに乱数ビットの出力を停止します。
このイベントはユーザーに通知され、再度乱数生成のプロセスを開始するために自動的にリカバリが行われます。

ラインナップ

用途に合わせて、3種類のチップが用意されています。

IDQ250C2

スマートフォンなどのモバイル製品や、IoTデバイス向けに設計されたチップです。
2.5×2.5mmのフットプリントと小型で、省電力なチップです。真性乱数の元となる量子エントロピーを出力します。
モバイルデバイスでは既に、金融取引、ビジネス情報や個人情報など多様なシーンで使用され、確実な秘匿通信が必要とされています。また、IoTデバイスにおいても家、病院、学校、工場や交通インフラなど様々な場所で使用され、秘匿すべき情報を通信する事も一般的です。QRNDチップはこれら通信を完全に保護するのに役立ちます。

IDQ6MC1

自動車アプリケーション向け信頼性テストAEC-Q100に認証されたモデルです。
コネクテッドカーのセキュリティに組み込むことで、確実な信頼性をもった車載通信とV2X通信の保証に貢献します。重大な安全性のリスク、また人命に対する脅威につながるサイバー攻撃に対抗するために、確実な信頼性をもった乱数が役立ちます。

IDQ20MC1

高速な真性乱数が必要なアプリケーションに対応したモデルです。
複数のセキュリティアプリケーションを実行するコンピュータ、サーバー、その他セキュリティデバイスに簡単に組み込むことができます。NIST SP800-90A/B/Cに準拠しており、製品に確実な信頼性を持った乱数と、付加価値を与えます。

評価キットについて

RaspberryPiベース 評価キットQRNGチップは組み込みを目的としたチップ製品であるため、単品売りはしていません。販売にはNDAが必要となります。協議の上、プロジェクトを進行していきます。

必要な場合、Raspberry Piベースの評価キットも用意されています。
評価キット及びサンプルチップの購入につきましては、弊社までお問い合わせください。

ページ上部へ戻る