産業用UVCカメラのすすめ 産業用UVCカメラのすすめ

ピクセルサイズ

ピクセルサイズとは、カメラに搭載されたイメージセンサの1画素の大きさを表しています。おおよそ2μm~5μm程度のピクセルサイズが多いです。イメージセンサの感度は、量子効率、ピクセルサイズとその開口率、マイクロレンズの集光効率、光子⇒電荷への変換効率の4つで決まります。つまりピクセルサイズが大きいと感度にはプラスに働きます。ただし、昨今はCMOSイメージセンサ技術の向上に伴い裏面照射式センサなど開口率が大幅に改善されたSONY社製センサが登場しある程度市場シェアを占有している事から、ピクセルサイズと感度の相関は小さくなってきています。

ピクセルサイズが大きいと、レンズの性能が良くなくてもボケが発生しにくい

画像を得る時はレンズで集光しイメージセンサに当てて結像しています。集光する際に、レンズはエアリーディスクというものを発生させます。厳密には、レンズの焦点像は1点にはならず同心円状に明暗パターンを形成します。この同心円状のパターンをエアリーディスクと呼びます。エアリーディスクがピクセルサイズより小さいとくっきりした画像が得られますが、エアリーディスクの影響が複数ピクセルにまたがる場合は画像がボケやすいです。

つまり、ピクセルサイズ大きいとエアリーディスクをカバーしやすくボケにくい画像が得られます。レンズの回折限界などの影響もあり、通常の光学レンズは1.5~2μm程度のピクセルサイズが光学設計上限界と言われています。