産業用UVCカメラのすすめ 産業用UVCカメラのすすめ

インターフェイスの選択の仕方について

産業用カメラには、USBカメラとGigEカメラがあります。その他にもCameraLink/10GigE/CoaXPress等がありますが、殆どのアプリケーションではUSB3.0又はGigEのインターフェイスが用いられます。

USB3.0カメラを使う場合

① ノートPCと一緒に手軽に持ち運びしたい時

USB3.0カメラはPCから供給されるバスパワーで動作します。電源ケーブルをカメラに接続する必要もなく手軽にプラグアンドプレイができます。

② 速いフレームレートが必要な時

USB3.0は5Gbpsのデータ帯域があります。GigEは1Gbpsなので、USB3.0カメラの秒当たりのデータ出力量はGigEカメラの3~5倍ほどあります。例えば、TIS社のUSB3.0カメラDFK33UX178は解像度3072x2048で60fpsですが、GigEのDFK33GX178eは解像度3072x2048で19fps程度になります。

GigEカメラを使う場合

① 1台のPCで複数台制御したい時

イーサネットは元々多台数接続を考慮された通信プロトコルです。それぞれのカメラはIPアドレスで制御されフィルタードライバが割り当てられるのでUSBカメラに比べて取込負荷が低く、PC側の処理遅延が起きてもパケットレベルで調整ができ画像データを安定してメモリバッファに格納してくれます。一方のUSBカメラだとPCの性能によってはフレーム落ちなどのリスクがGigEに比べて高くなります。

② PCとカメラの距離が離れている時

USB3.0は規格上は5m程度までしかケーブル長を延ばせませんが、GigEカメラはPOEでも100mまでケーブル長を伸ばすことができます。

上記の理由から用途に応じて、USBとGigEを使い分けていただく必要があります。