OverlayBitmap::setColorMode Method

OverlayBitmapクラスライブラリリファレンス>クラス>OverlayBitmapのカラーモードの設定を行います。カラーモードはオーバーレイがカラーもしくはグレースケールのどちらで描画されるかを決定するものです。デバイスより送られてきた画像はオーバーレイの描画前に指定されたフォーマットに変換されます。

構文

bool setColorMode( tOVBColorMode newMode );
パラメータ 説明
newMode 新しいカラーモードの指定をします。利用可能な値はOverlayBitmap::tOVBColorModeクラスライブラリリファレンス>クラス>OverlayBitmap>OverlayBitmap::tOVBColorModeのメンバとなります。
説明
eCOLOR オーバーレイをカラーで表示させます。ソースのフレームタイプ(ビデオフォーマットorフィルタ出力)がグレースケールのフォーマットであった場合はRGB24のようなカラーに変換し、画像データへのテキスト/ラインの描画をカラーで行えるようにします。
eGRAYSCALE オーバーレイをグレースケールモードで表示させます。ソースのフレームタイプ(ビデオフォーマットorフィルタ出力)がカラーのフォーマットであった場合はY800のようなグレースケールのフォーマットに変換します。カラーのテキストやラインが描画される際に、それらをグレースケールの中で一番近い色に変換します。
eBESTFIT このモードではオーバーレイをカラーもしくはグレースケールどちらでも表示できるようにします。カラー フォーマットの変換が望ましくない場合、モードの選択を行います。OverlayBitmap::getColorformatクラスライブラリリファレンス>クラス>OverlayBitmap>OverlayBitmap::getColorformat Methodをコールすることでライブモードpreparedクラスライブラリリファレンス>クラス>Grabber>Grabber::prepareLive Method、もしくは startedクラスライブラリリファレンス>クラス>Grabber>Grabber::startLive Methodの状態になった後どのフォーマットが選択されたのかを判別します。テキストやラインの描画の際、その色は使用されるフォーマットにおいて一番近いものが選択されることになります。

戻り値

説明
true カラーモードが正常に設定された場合 。
false カラーモードの設定ができなかった場合 。

備考

カラーモードの変更はOverlayBitmap を持つGrabberクラスライブラリリファレンス>クラス>Grabberがlive、preparedモードにある場合はできません。

インフォメーション

IC Imaging Control 3.0より導入。

サンプル

次のサンプルはディスプレイパス用のビットマップを有効にしカラーモードを設定しています。

// OverlayBitmapオブジェクトをdisplayの前に挿入可能かをチェック
if( !m_Grabber.setOverlayBitmapPathPosition(ePP_DISPLAY) )
{
  MessageBox( m_Grabber.getLastError().c_str(),"Error",MB_ICONERROR);
}
else
{
  smart_ptr<DShowLib::OverlayBitmap> pOverlayBitmap;
  pOverlayBitmap = m_Grabber.getOverlay(ePP_DISPLAY);
  // カラーモードを設定
  pOverlayBitmap->setColorMode( OverlayBitmap::eCOLOR );
}

初期化が完了すると、ライブ画像上にカラーで描画することができるようになります。オリジナルのグレースケールの画像データはそのままシンク に送られます。