クイックスタート
Pearl Nanoは開封後すぐにお使いいただけます。こちらのクイックスタートでは基本的に初期設定を使用したものです。
初めにご確認ください:
|映像ソースとしてご利用されるカメラやPCとPearl Nanoがケーブルで接続されていること。コンテンツ保護(HDCP)のかかっている信号はご利用いただけません。
|SDIまたはHDMI映像からの音声ソース(暗号化されていないもの)が入力されていること。また音声入力ポートまたはUSB(UAC)ポートに接続するオーディオミキサーなど、別のソースからのオーディオもご利用いただけます。
|LAN(DHCPが望ましい)接続
|同ネットワーク上でWEBブラウザに接続できるPC(ここでは“管理者PC“と呼びます)
|Pearl Nanoと管理者PCをネットワークへ接続するためのイーサネットケーブル
|録画をするためのSDカード(class 10以上、容量512GBまで)参照:SDカードとSATA M.2. 2280 SSD
Pearl NanoにはAC/DC電源アダプタの他、Pearl Nanoをネットワークへ接続する、管理者画面へのログイン、SDカードのフォーマットの手順が記載された簡単なガイドが同梱されています。こちらのクイックスタートではもう少し詳細をご紹介しております。
Starting up
Pearl NanoはAuto channelが初期設定時に用意されており、EXT4でフォーマットされたSDカードがあれば映像ソースを接続すればすぐに録画が開始できるようになっています。
Auto channelの設定内容:
|HDMI INポートへ入力すると、Auto channelでは自動的にHDMI映像と音声を認識します
|SDIポートへ入力すると、Auto channelでは自動的にSDI映像と音声を認識します
|HDMIとSDI両方の映像ソースを入力すると、Auto channelでは優先的にHDMI音声を認識します(初期設定)
|何も映像ソースを入力していない場合はディスプレイに“No signal”が表示されます
初期設定のAuto channelではフレームサイズは映像ソースと一致するように設定されており、フレームレート30fps(初期設定)に合わせ最適なビットレートが自動的に適用されます。
Pearl Nanoを初めて使用する際のセットアップ
1.カメラなど映像ソースの電源を入れ、Pearl Nanoの背面にあるHDMI INポートへ入力する。
2.(オプションとして)SDIポートへ映像ソースを接続する。
3.Pearl Nanoとネットワークへイーサネットケーブルを接続する。PoE +を利用されている場合は、次の電源アダプタ接続の手順をスキップしてください。電源アダプタからの給電ではなくイーサネットケーブルからの給電で動作します。
4.電源アダプタを接続しスクリューをしっかりと締め、もう一方をコンセントにさす。
PoE+での給電時はこちらの手順はスキップしてください。
5.電源投入後、起動が完了し前面スクリーンにAuto channelが表示されるまで待つ。
映像ソースが信号を出力していれば前面スクリーンに映像が表示されます。もしAuto channelの表示がされていなければ、コントロールキーの左矢印キーを押して表示を切替えてみてください。
(オプションとして)前面にある3.5mmオーディオジャックにヘッドフォンを接続すると映像ソースにエンベディットされた音声をモニタリングできます。音声モニタに関しては 音声モニタリング をご参照ください。
SDカードのインストールとフォーマット
録画にはSDカードなどのストレージ媒体をインストールしてフォーマットする必要があります。SDカードのインストールとフォーマットはPearl Nanoの前面スクリーンとコントロールキーを使って簡単に行えます。管理者画面でフォーマットを行いたい場合はPearl NanoのIPアドレスと同ネットワークに接続できる管理者PCが必要です。
参照:Pearl NanoのIPアドレス確認と管理者画面へのアクセス
SDカードのインストールとEXT4でのフォーマットができれば前面にあるRecordキーを押すだけでchannelの録画開始と終了が行えます。初期設定では録画ファイルはSDカードに保存されます。
録画中にSDカードを取り出すと、SDカードが破損しデータが失われる場合があります。
SATA M.2 2280 SSDをインストールするとSDカードを認識しなくなります。
参照:SATA M.2 2280 SSDのインストールとフォーマット
前面スクリーンとコントロールキーを使ってSDカードをフォーマットする
1.Pearl Nanoの電源を入れる。
2.SDカードスロットにSDカードを挿入する。
3.左矢印キーを押しMenuを表示する。
4.矢印とチェックマークキーを使ってStorageを選択し、Storage画面のFormat SD cardを選択し、画面を開く。
5.(オプションとして)Quick formatが選択されている状態でチェックマークキーを押すと、オンとオフの切替えができます。
6.Quick format がオンになっている状態でFormat cardを選択しチェックマークキー押す。フォーマットが開始し、フォーマット中であることが前面スクリーンに表示され、SDカードのスロットのLEDが点滅します。
前面スクリーンにフォーマットが完了した(formatting is complete)と表示されLEDが消えたことが確認できればチェックマークキーを押し、前のページに戻る 。
Your first recording
Pearl Nanoの電源を入れ、映像ソースを映像入力ポートの1つに接続し、フォーマット済みのSDカードをインストールするだけで録画は開始できます。
録画キーで初期設定のchannel「Auto channel」の録画をする
Pearl Nanoの前面にある録画キーを押すだけで、Auto channelの録画が開始できます。もう一度録画キーを押すと録画は終了します。録画中は録画キーが赤く点灯します。
管理者画面で初期設定channel「Auto channel」の録画ファイルをダウンロードする
EXT4でフォーマットされたSDカードを利用するため、SDカードからiOSまたはWindowsシステムに直接録画ファイルを転送することはできません。代わりに管理者画面から録画ファイルをダウンロードしてください。
1.管理者PCでブラウザを開きPearl NanoのIPアドレスへアクセスし管理者画面にログインする。
参照:Pearl NanoのIPアドレス確認と管理者画面へのアクセス
2.channel(例えば、Auto)をクリックし、Recording を選択する。Recording 画面が開きます。
3.Start をクリックし録画を開始する(終われば Stop をクリックする)。
4.ページを更新し、Recorded Files listに新しく録画ファイルがリストされることを確認する。
リストにあるファイルを選択し、管理者PCへ録画ファイルをダウンロードする。
Pearl NanoのIPアドレス確認と管理者画面へのアクセス
前面スクリーンからPearl NanoのIPアドレスを確認できます。IPアドレスを利用すると、管理者画面(Pearl Nanoの設定画面)へアクセスでき、SDカードのフォーマット、録画の開始/終了などが行えます。管理者PCがPearl Nanoと同じネットワークに接続していること、およびネットワークがDHCPを使用していることを確認してください。
もしDHCPではなくPearl Nanoに固定IPアドレスを割り当てたい場合はお使いのネットワークの管理者へお問い合わせください。
参照:固定IPアドレスを使用して接続する
Pearl NanoのIPアドレスを確認し、管理者画面へアクセスする
1.System status画面が表示されるまで何度が左矢印キーを押す。
(System status画面にIP addressが表示されます)
2.管理者PCでブラウザを開き下記のようにURLを入力し管理者画面へログインする。
例:http://192.1.10.100/admin
3.確認画面が現れたら、ログインのためのUser nameとpasswordを入力する。
(初期設定ではuser nameはadmin、passwordは設定されていません)
4.(オプションとして)ブラウザの新しいタブを開きchannelのプレビューURLを入力する。
例:http://192.1.10.100/preview.cgi?channel=1
管理者画面でパスワードを設定している場合は設定された方へご確認ください。
参照:ユーザーのタイプと権限
管理者画面のアクセスについては 管理者画面へ接続する をご参照ください。
セキュリティのためadmin、operator、viewerそれぞれの権限でパスワードを設定されることをおすすめします。
参照:ユーザーパスワードの設定や変更
What’s next?
設定が行えます。ユーザーガイドには下記の項目がありますので、ご参照ください。
Pearl Nanoの設定を行った後、プリセットを作成しバックアップとしてその設定構成を保存することをおすすめします。構成プリセットの作成 をご参照ください。
ファームウェアのアップデートを受け取るための登録
Pearl Nanoをご利用の際は最新バージョンのファームウェアでご利用ください。登録は無料で一度行うだけです。管理者画面のFirmware update ページからいつでも行っていただけます。デバイスを登録する をご参照ください。