映像出力ポートについて

HDMI映像出力ポートはPearl Nanoの背面にあります。HDMI出力ポートは初期設定でAuto channelを表示するように設定されていますが、管理者画面から変更できます。映像出力ポートは、アスペクト比を維持し、ディスプレイの初期設定の解像度を使用し、ボリューム100%で音声を含めるように構成されています。ただし、音声メーターは初期設定では表示されません。

Pearl NanoにはHDMI入力信号を遅延なく出力するHDMIパススルーも用意されています。HDMI PASS-THROUGHポートは 設定が不要で、HDMI入力信号をそのまま出力します。

映像出力ポートの使用にはCPUサイクルがかかり、Pearl Nanoの全体的な負荷が増加します。負荷を抑えるため、映像出力が不要な場合は出力ポートの接続を絶ってください。外部映像出力ポートを使用すると、システムのCPUにすでに大きな負荷がかかっている設定に悪影響が及ぶ可能性があります。

管理者画面を使って映像出力ポートのパラメーターを設定できます。映像ソースやchannelを選択し出力ポートの音声を有効/無効にするだけの場合は、管理者画面または前面スクリーンメニューのいずれかを使用できます。音声のあるチャンネルの場合、音声は初期設定で有効になっています。

重要事項

|映像出力ポートに使用するchannelのエンコードパラメーターを変更する場合、出力解像度が"Same as source"(ソースと同じ)に設定されていると、ディスプレイの初期設定の解像度に戻ることがあります。これを解決するには、映像出力を他の解像度に変更してから、"Same as source"に戻します。

|モニタリング用に映像出力ポートを使用する場合、ある程度の遅延が発生します。1080p映像ソースの場合、映像出力ポートの平均遅延は約100ミリ秒です。1080pchannelの場合、映像出力ポートの平均遅延は約300ミリ秒です。実際の数値は設定によって異なります。

|HDMI出力ポートで表示するように選択されたSDIまたはHDMI映像入力ソースがchannelのレイアウトにも利用される場合、channelのエンコード設定がHDMI出力で使用されます。channelのフレームレートを変更すると、その映像入力の出力ポートで使用されるフレームレートが変更されます。

|映像出力ポートを使用すると、Pearl Nanoのシステム全体の負荷が増加します。システム負荷が高く、映像出力を使用している場合は、channelのフレームレートを確認し、フレームレートが許容できないほど低下する場合は、設定を調整してください。入力映像のスケーリングを解除、エンコードビットレートの調整などをお試しください。

|MultiViewerを使用して、グリッド内の映像出力ポートに複数のソースを事前に設定し、システム負荷への影響を最小限に抑えてモニタリングします。

関連情報

管理者画面で映像出力ポートのセットアップをする
MultiViewerを設定し、有効にする
前面スクリーンメニューで映像出力ソースを選択する