Panoptoの録画とWebキャストについて

Pearl Nanoは、スケジュールされたイベント、定期的なイベント、スケジュールされていないアドホック録画とWebキャストをサポートします。スケジュールされたイベントは自動的に開始、終了し、手動による介入は必要ありません。イベントが終了すると、録画ファイルは自動的にPanoptoのイベント所有者のフォルダへアップロードされます。channelのバックアップ録画もPearl Nanoの内部ストレージに保存されます。イベント中にネットワーク接続またはCMSがダウンした場合、Pearl Nanoはローカルでの録画を継続し、ネットワーク接続が再開すると録画ファイルをアップロードします。

管理者画面またはPearl Nanoの前面にあるコントロールキーから、スケジュールされた時間よりも早くイベントを開始、停止できます。

スケジュールされた開始時間または停止時間の前にスケジュールされたVODイベントを開始または停止しても、イベントはアドホックイベントに変更されません。

Panoptoは、Pearl Nanoで設定したchannelを、録画とWebキャスト用の単一のビデオソースイベントとして扱います。アドホックイベントの場合、アップロードされた録画ファイル名には初期設定で、イベントの日付と開始時刻が含まれます(例:2019-07-15 08:00)。アドホックイベントの作成時に、より直感的な名前を入力できます。

Pearl Nanoのadministratorは次のことができます:

|アドホックイベントのPanopto認証のセットアップ。
参照:アドホックイベントのPanopto認証を設定する

|Panoptoアドホックイベントパラメーターを設定する。
参照:Panoptoアドホックイベントパラメーターを設定する

|延長イベントボタンの時間割り当てを5、10、15分間隔で変更する。
参照:Panopto CMSイベント時間の延長を設定する

|イベントが一時停止されたときに、音声のミュートとイベント一時停止画像の表示を有効にする。
参照:CMS録画とwebキャストを延長または一時停止する

|Pearl Nanoから送信されるディスク容量不足アラートを無効にする。
参照:ディスク容量低下のPanoptoアラートを無効にする

Pearl Nanoの administratorとoperatorは管理者画面で次のことができます:

|アドホックイベントの作成。参照:管理者画面でアドホックイベントを作成する

|Eventsページを表示して、今後予定されているすべてのセッションと完了したセッションを確認する。
参照:CMSイベントスケジュールと履歴の確認

|channelのローカル録画のダウンロード。
参照:channelのバックアップ録画を回復する

|スケジュールされた時間の前にスケジュールされたイベントを開始/停止する。
参照:管理者画面でスケジュールされたCMSイベントを開始/停止する

Pearl Nanoの前面スクリーンを使用してイベントを開始、停止するには 前面スクリーンメニューを使用して、スケジュールされたCMSイベントを停止/開始する をご参照ください。


エンコード設定

Panoptoが有効になっている場合、初期設定のPanoptoエンコード設定がchannelに自動的に適用され、既存のエンコード設定が上書きされます。Panoptoを有効にした後で、管理者画面でエンコード設定を手動で変更した場合、スケジュールされたイベントまたはアドホックイベントが開始されると、設定は初期設定のPanopto設定に戻ります。
新しいスケジュールされたセッションまたは定期的なセッションを作成するときに、Panoptoでchannel解像度を変更できます。Pearl NanoはPanoptoデバイステンプレートもサポートしているため、新しいイベントを作成するときに、Pearl Nanoリモートレコーダーをすばやくセットアップできます。

重要事項

|Panoptoイベントを録画、ストリーミングするには、Pearl NanoをPanoptoに登録する必要があります。
参照:CMSを有効にし、Panoptoに登録する

|イベントを録画するには、SDカードまたはSATA M.2 2280 SSDをインストールする必要があります。ローカルドライブに録画を保存するため、Pearl Nanoの容量よりも長い録画をスケジュールしないでください。CMSでPearl Nanoを使用する場合は、256GBなどの大容量SDカードまたは大容量SATAM.2 2280 SSDの使用をお勧めします。

|Panoptoのリモートレコーダーのターゲット解像度に実際に設定されているビットレートに関係なく、PanoptoでのWebキャストの最大許容ビットレートは2.5Mbpsです。例えば、PanoptoでスケジュールされたWebキャストイベントを作成するときに、ターゲット解像度を1920×1080 60fpsビットレート:4000 kbpsの品質に設定にしても、Pearl Nanoは最大ビットレート2500kbpsでイベントをストリーミングします。

|スケジュールされたイベントは、アドホックイベントよりも優先されます。スケジュールされたイベントの開始時間にアドホックイベントがまだ進行中の場合、アドホックイベントは停止され、スケジュールされたイベントが開始されます。

|スケジュールされたVODイベントは、ネットワークがダウンしている場合やPanoptoが利用できない場合でも、Pearl Nanoでローカルに自動的に録画を開始します。セッションが終了した後、Panoptoへのネットワークリンクが再確立されると、ローカルに保存されたファイルがPanoptoのフォルダへ自動的にアップロードされます。

|Panoptoの制限により、Pearl Nanoのようなシングルチャンネルレコーダーは、スケジュールされたイベントのプライマリレコーディングデバイスとしてのみ使用できます。スケジュールされたイベントのセカンダリ録画デバイスとしてPearl Nanoを設定すると、セカンダリチャネルは録画されません。

|Pearl NanoのCMSへの接続が利用できない場合、スケジュールされたWebキャストイベントは開始されません。

|Panoptoへのファイルのアップロード中にネットワーク接続が失われた場合、転送はネットワーク接続が再確立されると自動的に再開されます。

|スケジュールされたイベントの録画中にPearl Nanoの電源が切れると、録画は停止します。イベントの予定終了時刻より前にPearl Nanoの電源をオンに戻すと、予定イベントの録画が自動的に再開され、2番目の録画ファイルが作成されます。イベントが終了すると、両方のファイルがPanoptoにアップロードされます。

|Pearl Nanoがネットワーク上で利用できないか、電源がオフになっていて、スケジュールされたイベントを逃した場合、そのイベントのステータスは、管理者画面のEventsページにSkippedと表示されます。

|Pearl NanoでCMSが有効になっている場合は、AFU、録画ファイルのサイズ、形式、その他のchannel録画設定を使用しないでください。

|アドホックイベントの場合、Pearl NanoはPanoptoで設定されたユーザーのプリセットを無視します。その結果、アドホック録画は、Panoptoによって最初に割り当てられたユーザーのデフォルトフォルダに自動的にアップロードされます。

|Panoptoへファイルをアップロードしている間はSDカードを抜かないでください。

|Pearl Nanoで行ったchannelエンコード設定は、システムがPanoptoへの録画に使用する初期設定のエンコード設定によって上書きされます。

|イベント中channelをモニタリングするためPearl Nanoの前面スクリーンでchannelビューを表示できます。
参照:前面スクリーンでモニタリング
また管理者画面やPanoptoのリモートレコーダーページからchannelのライブプレビューとオーディオレベルを確認したりすることもできます。

Panopto VODイベントの場合、ネットワーク接続がないときにスケジュールされた終了前にスケジュールされたVODイベントを手動で停止すると、Pearl Nanoはネットワーク接続が再開したときに完了したイベントをアップロードします。ただし、Panoptoはイベントが終了したことを認識せず、Panoptoでイベントは進行中の状態のままであり、そのPearl Nanoを使用して新しいイベントを作成する前に、元のイベントのスケジュールされた終了時刻まで待つ必要があります。