CDNへのストリーミング/マルチキャスト/複数の宛先へのストリーミング

CDN(コンテンツ・デリバリー・ネットワーク)は、世界各地にあるCDNサーバーを使ってWebコンテンツを受信し、ユーザーに最も近いCDNサーバーに分散します。サーバーがユーザーに近いほど、コンテンツの配信が速くなります。 CDNを介してコンテンツをストリーミングすると、視聴デバイスに関係なく、いつでもどこでもストリーミングでき、サイトで独自のビデオストリーミングサーバーをメンテナンスする必要がなくなります。

マルチキャストIPアドレスへのコンテンツのストリーミングは、CDNへのストリーミングとは異なります。マルチキャストを使用すると、同じLAN上の複数の視聴者とストリームを直接共有できます。すべての視聴者は同時に同じストリームを受信します。すべてのリスナーが同時に同じ音楽を聞くラジオをオンにするのと似ています。マルチキャストは視聴者がコンテンツをライブで視聴するための特定の時間枠がある場合のトレーニングセッションに役立ちます。
CDNにストリーミングする場合でも、LANを介してマルチキャストする場合でも、Pearl Nanoは同時に複数の宛先に公開できます。CDNへのchannelのストリーミングとマルチキャストストリーミングを同時に利用できるのは、channelエンコーディングとしてH.264コーデックが設定されている場合のみです。映像エンコード設定 をご参照ください。

Publishing Options Use this option to...
CDN(Content Distribution Network) 異なるCDN上のさまざまな場所にいる多くの視聴者へ同時にWebコンテンツをストリーミングします。CDNを使用してブロードキャストをホストすると、拡張性が高く、ビデオコンテンツをホストし配信するために独自のサーバーを購入して維持する必要がなくなります。
1つ以上のCDNを使用してライブコンテンツをストリーミングすると、地理的に多様な大勢の視聴者にリーチできます。CDNはフォーマット変換を実行するため、ストリームはプラットフォームに依存しません。
サポートされているストリーミングプロトコルは、SRT(プッシュ)、HLS(プッシュ)、MPEGDASH(プッシュ)、RTMP/RTMPSです。
CDNへのストリーミングの詳細については、サーバー/CDN/その他のデバイスへのストリーミング をご参照ください。
Multicast Streaming この配信方法は、マルチキャストをサポートするネットワーク機器が必要で、通常インターネットベースのアーキテクチャではなく、高帯域幅の企業LANで使用されます。
マルチキャストは、映像と音声をIPTVまたはセットトップボックスのプレイリストにストリーミングするために使用されるものです。ギガビットイーサネットネットワークを介して、フレームをドロップしている10/100 Mbpsセットトップボックスにストリーミングしている場合は、ストリームの帯域幅を制限できます。トラフィックシェーピングを設定する をご参照ください。
サポートされているマルチキャストストリーミングプロトコルは、MPEG-TS UDP、MPEG-TS RTP / UDP、RTP / UDPです。
コンテンツのストリーミングにマルチキャストを使用する方法の詳細については、マルチキャストストリーミング を参照してください。

LANの外部で映像をストリーミングするにはCDNを使用するか、ルーターでポート転送を構成します。ポート転送を設定するには、ネットワーク管理者に相談してください。

CDNがサポートしている場合は、XMLプロファイルを使用してストリーミングを設定することもできます。初期設定でPearl Nanoに用意されているchannelにストリーミング設定は構成されていません。
ストリーミングに加えて、Pearl Nanoは入力ソースとしてストリームを取り込むことができます。次の取り込みストリーム形式がサポートされています。

|SRT (push)

|RTSP announce

|RTMP (push)


CDNへの公開

CDNプロバイダーにストリームを公開するときは、CDNがサポートするストリーミングプロトコルを使用しているか確認してください。サポートされているストリーミングプロトコルと音声コーデックのリストについては、CDNにお問い合わせください。

CDNプロバイダーにコンテンツを公開する前に、次の項目を確認してください。

|マウントポイントまたはXML構成ファイル(CDNプロバイダーによって提供される)へのURL(またはパス)

|サポートされているトランスポートプロトコル、音声コーデック、CDNプロバイダーが推奨するキーフレームレートやビットレートなどその他の設定

|channelのEncodingページからH.264コーデックを選択する

管理者画面または前面スクリーンのストリーミングキーを使用して、CDNへのストリーミングを制御できます。CDNへのストリーミングを開始/停止する をご参照ください。

コンテンツをEpiphanのCDNに送信することで、コンテンツがどのようにストリーミングされるかをテストすることもできます。Epiphanが推奨するCDNプロバイダーのリストについては、https://www.epiphan.com/partners/cdn-partners/ をご参照ください。


複数の宛先へのストリーミング

Pearl Nanoは、複数の宛先へのストリーミングをサポートしています。ストリームはchannelのエンコード設定を使用します。つまりchannelで作成した全てのストリームは同じエンコード設定です。