映像エンコード設定

管理者画面でchannelの映像エンコード設定を設定できます。映像エンコード設定は次のとおりです。

Video codec:ビデオコーデックは、圧縮と解凍のタイプを決定し、映像品質にも影響を与えます。オプションはH.264(初期設定)とMotion JPEGです。

Video encoding profile:High、Main、Baselineいずれかに設定できます。

Frame size:映像をストリーミング、録画、外部モニタに出力するときにchannelに適用される解像度で、入力映像の解像度に自動的に一致するように設定することも、固定解像度に設定することもできます。

Key frame interval:ストリーミング時に全ピクセル情報を含むキーフレームが送信される頻度。キーフレーム間隔が長いほど、映像ファイルのサイズは小さくなります(間隔が短いほどファイルサイズは大きくなります)。

Limit frame rate:channelのフレームレートを制限できます。

Bitrate:H.264ビデオコーデックを使用している場合、channelのビットレート値を増減することで画質を増減できます。スポーツイベントなど、高レベルの動きと高解像度の映像には、より高いビットレートが必要です。

初期設定では、Pearl Nanoはchannelに単一の映像オソースを持つレイアウトが1つしかない場合、入力映像ソースのフレームサイズを録画、ストリーミングのフレームサイズとして自動的に使用します。channelに複数の映像ソースがある場合は、channelのフレームサイズを手動で設定する必要があります。

重要事項

|最適なシステムパフォーマンスを得るには、スケーリングせずに済むよう、channelのフレームサイズを映像入力ソースのフレームサイズと一致するように設定する必要があります。最適なCPUパフォーマンス をご参照ください。

|channelに単一のソースを使ったカスタムレイアウトがあり、ソースとストリームのアスペクト比が異なる場合、違いを補うためにソースはフレームの中央に表示され、黒帯がフレームの上下(または左右)に自動的に追加されます。映像から黒いバー(マット)を削除する をご参照ください。

|HDMI出力ポートに選択されたSDI、HDMI映像入力ソースがchannelのカスタムレイアウトにも表示される場合、channelのエンコード設定がHDMI出力で使用されます。channelのフレームレートを変更すると、出力ポートで使用される映像のフレームレートが変更されます。

|channelのフレームサイズが大きいほど、ストリーミングに必要な帯域幅が多くなり、録画ファイルの容量が大きくなります。channelのフレームサイズを入力映像ソースより小さいフレームサイズに設定し、Pearl Nanoに映像をダウンスケールさせることができます。例えば、入力映像信号の解像度が1920×1080(アスペクト比16:9)で、channelのフレームサイズが1280×720に設定されている場合、Pearl Nanoは映像をダウンスケールし、channelをより低いフレームサイズでストリーミング/録画します。使用する帯域幅を下げ、録画ファイル容量も減らすことができます。

フレームサイズを調整することで、映像ソースの周りに黒帯を追加できます。例えば、出力にアスペクト比4:3のフレームサイズが必要だが、入力映像ソースがワイドスクリーン/ HDフォーマットでアスペクト比が16:9の場合、channelのフレームサイズをアスペクト比4:3のフレームサイズを選択すると、Pearl Nanoはフレームの上部と下部に黒帯を自動的に追加します。
選択したエンコード設定に応じて、映像の品質と使用する帯域幅の関係はトレードオフです。次の表に、映像エンコード設定を選択する際に考慮すべき点を示します。

Setting Description
H.264 H.264は初期設定のコーデックであり、圧縮率は高く、高品質の映像を提供します。これは、システムに推奨されるコーデックです。
Key frame interval キーフレーム間隔(Key frame interval)機能は、映像のストリーミング時にキーフレーム(すべてのピクセルを含むフレーム)が送信される頻度を指定します。この設定は、視聴者がメディアプレーヤーの検索機能を使用するときに、映像がフレーム内を移動する速度にも影響します。
キーフレーム間の秒数を増やすと、映像品質に少し影響を与えるだけで、帯域幅とシステムリソースの使用量を大幅に減らすことができます。キーフレーム間隔はおよそ「2」秒がよいかと思います。(メーカー経験則)

3秒に設定し、映像の動きが増加するにつれてキーフレーム間隔を短くします。さまざまな設定を試し、映像品質の変化を注視してください。映像の品質が低く、不安定な場合は、キーフレーム間の間隔を短くする必要があります。無制限の帯域幅とシステムリソースがある場合は、キーフレームのみをストリーミングするオプションを選択できます。
Frame rate フレームレート(Frame rate)は、1秒あたりにエンコードされる画像の数を反映します。channelのフレームレートを下げると、帯域幅の使用量が減り、上げれば増加します。
設定されたフレームレートを維持するシステムの機能は、次のようないくつかの要因に基づいています。
・Pearl Nano全体の負荷は、デバイスがピクセルを処理する能力に影響します。
・利用可能なネットワーク帯域幅
・ソースとストリームのフレームサイズ(解像度)
・キャプチャされるモーションのタイプ
・ストリームにアクセスするユーザーの数
フレームレートを調整するときは、状況によって結果が異なるため、最良の結果を得るために、さまざまな値を試す必要がある場合があります。
Bitrate 一般に、ビットレートが高いほど画質は高くなりますが、ストリーミングにはより多くの帯域幅が必要になり、録画ファイル容量は大きくなります。 H.264を使用している場合は、ビットレートを設定して画質を向上させることができます。
例えば、HD Blu-ray映像は通常20Mbpsの範囲ですが、標準解像度のDVDは通常6Mbpsです。
使用するビットレート値がわからない場合は、5000kbps(通常のDVDより少し小さい)から始めて、視聴映像を確認しながらテストしてください。

管理者画面でchannelの映像エンコード設定をする

1.admin 権限で管理者画面にログインする。参照:管理者画面へ接続する

2.channelメニューの Encoding をクリックし、設定画面を開く。

3.H.264Video encoding profile を選択する。

4.フレームサイズを設定するため、以下の手順に進む。
a.Use current signal resolution as the frame size のチェックを外す

Use current signal resolution as the frame size の無効は映像入力の解像度が頻繁に変わる場合に推奨されます。ケーブルやその他の影響を受け、入力映像信号がライブストリーミング中に 変更されると、ストリームがドロップする可能性があります。この機能のチェックを外すと、それを防ぐのに役立ちます。

  b.オプションのリストからのフレームサイズを選択するか、カスタムフレームサイズ をピクセル単位で入力する。

5.Limit frame rate を変更する。ほとんどのアプリケーションでは、初期設定で十分です。制限を減らすとシステムパフォーマンスが向上する場合がありますが、映像の滑らかさと処理能力のバランスをとるためにさまざまな値をテストする必要がある場合があります。

6.Bitrate を変更する。H.264ビデオコーデックを使用している場合は、ビットレート値を増減することで画質を増減できます。スポーツイベントなど、高レベルの動きと高解像度の映像には、高ビットレートが必要です。

7.Apply をクリックする。