構成プリセット

構成プリセットは、システムに適用される設定のグループであり、他の重要な設定はそのまま残します。複数のPearl Nanoや、スタジオのような共有スペースでの管理が楽になり、Pearl Nanoを使用する度に、簡単にセットアップして一貫したセットアップを維持できます。
構成プリセットを使用すると、Pearl Nanoに設定をすばやく適用できるため、その場で再構成して、毎回一貫したセットアップを行うことができます。構成プリセットをダウンロードして、他のPearl Nanoにアップロードすることもできます。
システムの設定は、次の構成グループに分けられます。プリセットには複数の任意の構成グループが選択でき、必要な異なる構成プリセットを作成できます。各構成グループに含まれる個々の設定の完全なリストについては、構成グループ をご参照ください。

|System

|Network

|Inputs

|EDID

|channel

|Automatic File Upload

|Content Management System

|Epiphan Cloud

|Front screen

|Output port

管理者画面のConfiguration メニューにある Maintenance から構成プリセットの作成、適用、保存ができます。Factory default は削除できない工場出荷時の初期設定プリセットで、構成プリセットのリストに含まれています。こちらを使用すると保存済みの録画ファイルやメディアファイルを消去せずに、工場出荷時の設定に戻すことができます。
構成プリセットは既存の設定から適用する際に注意が必要です。プリセットに含まれる構成グループにのみ影響し、他のすべての設定は影響を受けません。構成プリセットに関する重要事項 をお読みいただき、構成プリセットの使用に関する注意事項を確認してください。

プリセットの利用例

講演の前にカスタムの背景画像をPearl Nanoにアップロードし、それぞれ異なる設定の複数の講演者用のchannel構成プリセットを作成し、後で必要なときに適用することができます。
例えば、セッション1とセッション2という2つの構成プリセットを作成できます。各セッションには、カスタムの背景、画像とロゴ、channelとレイアウト、メタデータ、ストリーミング設定、ネットワーク設定、自動ファイルアップロード(AFU)の場所などを含めることができます。次に、これらのプリセットをローカルコンピューターにダウンロードして、Pearl Nanoにアップロードできるようにします。

channel構成には、適用された背景と画像ファイルが含まれます。構成プリセットの保存時にこれらのファイルが存在しない場合、保存は失敗します。背景画像やロゴファイルを削除するときは注意してください。

講演では、管理者画面またはPearl Nanoの前面スクリーンメニューから、適切なセッションに必要な構成プリセットを適用するだけです。構成プリセットを適用しても、保存している他の構成プリセットは変更されません。プリセットは、channelとその構成にのみ影響します。


■セッション1 プリセット

■セッション2 プリセット

構成プリセットを適用した後、前のセッションで保存された録画ファイルはPearl Nanoに残ります。
AFUが設定されている場合、新しい構成プリセットが適用された後も(AFUがまだ完了していない場合)、録画ファイルはアップロードされ続けますが、channelは新しくロードされたセッションの背景画像ファイル名とプレゼンターデータを反映します。