音声のゲインとディレイ調整
Pearl Nanoは音声をほぼ遅延なくキャプチャできますが、オーディオケーブルの長さや機器の構成など、その他の外的要因によってオーディオの同期が外れる可能性があります。オーディオディレイ機能は、映像と音声ソースがキャプチャ、ストリーミング、録画されたときに同期されるように外部ソースからの音声を調整するのに役立ちます。
前面スクリーンメニューまたは管理者画面を使用して、任意の音声ソースに-300ミリ秒から+300ミリ秒のディレイ(遅延)を適用できます。初期設定では音声ソースに適用されるディレイは0ミリ秒です。
Pearl Nanoのアナログ音声入力ポートは、+4.0dBu XLRまたは-10.0dBV RCA音声信号用に調整されています。アナログ音声力の場合、最大+30dBのゲインを追加できます。
マイクは通常、音声信号が低く(-30dBu以下)、Pearl Nanoへの直接入力信号としてご利用いただけません。ミキサーやプリアンプなどを使用することで、信号を増幅させラインレベル入力が可能になります。
アナログ音声ソースの Input Gain を調整すると、録画、ストリーム出力、映像出力ポート、ヘッドフォンジャックすべての音量に影響します。ゲインが大きすぎると、音声信号にあるノイズも高まる可能性があるので注意してください。
アナログ音声信号のゲイン調整が必要な際は、ヘッドフォンを接続しVUメーターを見ながらゲインを調整し、音声レベルを確認してください。原則として、ゲイン10 dBごとに音声の大きさは2倍になります。
下表は一般的な音声入力デバイス用に、Pearl Nanoの音声入力ポートでゲインを調整するためのガイドラインを示しています。表の参考値を音声入力に追加して、VUメーターのレベル(緑色のバーが黄色に変わる場所)で登録する平均信号を取得する必要があります。実際に必要なゲインの量は、ご利用の音声信号の強度によって異なります。
Audio source | Input port | Gain |
---|---|---|
モバイルフォンや他のラインレベルデバイス | XLR | +6 ~ +12dBのゲインを追加 |
RCA1 | ほんのわずか | |
プロ仕様のミキサー | XLR | ほんのわずか |
RCA1 | 推奨しません | |
USBマイク | USB | ほんのわずか |
コンデンサーマイクやエレクトレットマイク | XLR | 推奨しません。 マイクをプロラインレベルのXLR入力に接続するには、外部プリアンプを使用して、 XLR入力ポートで利用できるラインレベル信号に上げる必要があります。 参照:XLRラインレベル入力にマイクを接続する |
1…RCAポートでの不要な信号ノイズを回避するために、RCAポートに12dB以下のゲインを追加するか、XLR / RCAを使用することをお勧めします。参照:音声ソースを入力に割り当てる |
以下、進める前にPearl Nano のアナログ音声入力ポートに音声ソースが接続されているかご確認ください。
管理者画面で音声ソースのゲインとディレイを調整する
1.admin 権限で管理者画面にログインする。参照:管理者画面へ接続する
2.Inputs メニューの音声ソースを選択し、設定画面を開く。
3.Input Gain 欄で音声ソースに適用するゲインの量を選択する。
4.Audio delay 欄に300~-300ミリ秒の値を入力する。正の値は、音声信号に遅延を追加し、負の値は、音声が早く開始するように調整されます。
5.Apply をクリックする。
前面スクリーンで音声ソースのゲインとディレイを調整する
1.Menu 画面が表示されるまで左矢印キーを押す。
2.矢印キーとチェックマークキーを使用して、Inputs を選択し、XLR/RCA Audio を選択して、XLR/RCA Audio画面を開く。
3.Audio delay が選択されている状態でチェックマークキーを押し、オプション画面を開く。
4.上下の矢印キーを使用して必要な遅延量を選択しチェックマークキーを押して、前の画面に戻る。選択せずに前の画面に戻るには、左矢印キーを押します。
5.XLR / RCA Audio画面からゲインを調整するには、Gain が選択されている状態でチェックマークキーを押し、オプション画面を開く。
6.上下の矢印キーを使用して必要なゲイン値を選択しチェックマークキーを押して、前の画面に戻る。選択せずに前の画面に戻るには、左矢印キーを押します。